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化粧水のバシャバシャ重ね付けは良くない? プロでも勘違い、美容皮膚科医が教える正しいスキンケア

2024-01-11 eltha

 お肌の乾燥が気になるこの季節。物価高騰の影響で、高価な化粧品を買うのもはばかられる中、何より日々のスキンケアが美肌への近道です。しかし、パナソニックの調査では、スキンケアのプロを含む多くの人が勘違いをしており、正しいスキンケアができていないことが判明しました。本記事で、美容医療クリニックの貴子先生が解説します。

「スキンケア好き」の約9割が勘違い! クレンジングしながらマッサージも要注意

パナソニック調べ

「スキンケアにおける考え方」に関する調査(パナソニック調べ)

 パナソニックは、20~40代女性の500名を対象に、勘違いしやすいスキンケアの考え方について調査。また、一般女性の中でも、特に「スキンケア好き」と答えた人のみに絞り込んだ集計結果を算出。さらに、スキンケアブランドをプロデュースしている「スキンケアのプロ」にも同様の質問を行いました。

 『化粧水はたっぷりの量をバシャバシャ使ったり、重ね付けしたりする』という項目について、一般女性の勘違い率(「正しいと思っている」または「これまでに実践したことがある」を選んだ人の割合)は82.6%、そしてスキンケア好きの勘違い率は88.1%に及びました。
パナソニック調べ

化粧水はたっぷりの量をバシャバシャ使ったり、重ね付けしたりする(パナソニック調べ)

 これについて貴子先生の見解は、「正しいとは言い切れない」。化粧水を大量に塗布しても、角層が吸収できる水分量には限りがあるため、意味がないとのこと。また、肌が水分を過剰に含み過ぎると、バリア機能が低下して、肌の水分が蒸発しやすくなり、結果的に乾燥しやすくなるため、水分よりも成分の吸収を高めることが重要だそうです。

「水分を必要以上にとってしまうことを防ぐため、化粧品は、各メーカーの推奨量を使うようにしましょう。もし、もの足りないと感じる場合は、量を増やすのではなく、アイテムを見直して、より保湿力の高い成分が入っているものを試してみてください。代表的な保湿成分としては、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなどがあげられます。また、保湿成分をしっかりと浸透させるためには美顔器の使用もおすすめです。適量の使用で、手塗りにはできない角層への高浸透を叶えることができます」(貴子先生)

 『クレンジングをしながらマッサージをすることで、メイクを落としながらリフトケアもおこなう』という項目では、一般女性の勘違い率は56.8%、スキンケア好きの勘違い率は65.4%でした。
パナソニック調べ

クレンジングをしながらマッサージをすることで、メイクを落としながらリフトケアもおこなう(パナソニック調べ)

 こちらに関して貴子先生の見解は、「誤っている」。手を使って皮膚を動かすようなマッサージは、ジェルやクリームなどを塗っても、やり方によっては、摩擦につながってしまいます。また、クレンジング剤を長時間塗布したままにすることも、肌の負担になるのでおすすめしないとのことです。

「肌の角層は非常にデリケートなため、少しの摩擦で簡単にはがれて薄くなり、ターンオーバーの乱れや、バリア機能の低下につながってしまいます。そのため、皮膚をひっぱったり、こすったりするようなマッサージは、肌にとって負担になってしまうことがあります。リフトケアの際にも、肌をこすらないように意識して、手を触れずに口や目を動かすなどの方法で、表情筋トレーニングをすることをおすすめします」(貴子先生)
パナソニック調べ

パナソニック調べ

 本調査で扱われた5項目すべて「知っていた」と答えた人は、わずか8.6%という結果に。特にスキンケアについて調べるのが好きな人こそ、勘違いに陥りやすい傾向があり、スキンケアのプロでさえも、勘違いしていたものがあったことが明らかになりました。

「せっかく時間や手間をかけてスキンケアをしても、努力の方向性が間違っていると、逆効果になることも。特に、勘違いで肌に逆効果のことをしていると、今後恐ろしい歳の取り方につながるリスクもあります。今回、早いうちに勘違いに気づけたことをポジティブにとらえ、今からでも正しい知識をふまえて、スキンケアをアップデートして頂ければと思います」(貴子先生)

【調査概要】
・調査内容:「スキンケアにおける考え方」に関する調査
・調査主体:パナソニック株式会社
・調査手法:インターネット調査
・対象エリア:全国
・調査対象:20〜40代女性500名(有効回答数)※年代均等割付
・調査期間:2023年8月18日〜21日
・実査委託先:楽天インサイト株式会社

松倉クリニック代官山 院長・貴子先生

専門家プロフィール 松倉クリニック代官山 院長・貴子先生

日本形成外科学会認定専門医 帝京大学医学部卒業
京都大学付属病院など大学病院を経て、都内美容外科クリニック院長など歴任。
日本形成外科学会認定専門医の知識を活かして、美容医療を行う美容皮膚科医。
松倉クリニック代官山

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