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【不倫漫画】「パパ彼女いるよ」父の不倫に悩む息子、“子どものために”夫の不貞行為をスルーする妻の覚悟

2022-04-20 eltha

 娘の名前を利用して不倫を楽しんでいた夫と離婚するまでの妻の奮闘が描かれた漫画『夫が娘の名前で不倫していました』(KADOKAWA)は、ネットで出会った相手と不倫関係に陥った夫に対するSatsukiさんの“反撃”が描かれる。一方、漫画『マタしてもクロでした』(同)では、夫の浮気を発見しても、2人の子どもたちの「教育の機会やクオリティを下げたくない」という理由から、離婚せずに夫婦生活を継続する一家を描いた物語。頼もしく成長していく子どもと、妻の強い覚悟が描かれている。実話をもとにしたリアルな描写と、「家族の在り方」について考えさせられる2作について紹介する。

普段は穏やかな夫が…「あんなに声を荒げてキレた姿を見たのは初めて」一瞬で心が折れた妻

 『夫が娘の名前で不倫していました』(KADOKAWA刊)は、夫がオンラインゲームのアカウント名に娘の名前を利用したところ、そこで出会った女性と不倫関係に陥ってしまったという物語。原作者のSatsukiさんは、家事や育児にほとんど手を貸さない夫に不満を抱いており、すでにその頃から夫婦や家族として機能していなかったと振り返る。

「私の気持ちが離れかけているところで不倫が発覚しました。多くのサレ妻さんは、気持ちが揺れるなか、やり直そうと努力することがあると思いますが、私はそんな状況でしたので「離婚か? 再構築か?」という揺らぎは少なかったかもしれません」(Satsukiさん、以下同)

 不倫の事実を突きつけて、どうするつもりか聞いたSatsukiさんに夫は逆ギレ。まったく反省の様子も見られなかった。

「謝るならともかく、開き直られたときに『ああ、これはもうダメだな』と思いました。普段穏やかでイライラすることもあまりなかった夫が、あんな風に声を荒げてキレた所を見たのは初めてでした」

 そんな夫の態度に心底呆れたというSatsukiさん。離婚については、娘から父親を奪うことになるのでは…との思いが頭をよぎったものの、その選択肢に迷いはなかったようだ。

「私自身が母子家庭で育ち、父がいないことに寂しい思いをしたり、コンプレックスを感じたりしたこともありました。でも単純に『父親がいればよし』というわけではないとも思っていて、ゲームばかりして、ましてや娘が熱を出していても不倫しに出かけていくような人間が、ずっと家庭の中にいる方が娘にとってよくないと思ったんです」

 本作を読んだ読者からは、自身の夫の不倫にまつわるさまざまな相談が寄せられるようになった。そこでSatsukiさんがいつも伝えているのは、「別れるにしても再構築するにしても、それは当事者同士の問題であること。周りの人が何と言おうと、自分の意思で決めてほしい」ということだという。

 自分が納得いく人生に向かい、子どものよりよい将来を考える。覚悟を決めたSatsukiさんのメッセージは、多くの人を勇気づけている。

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世界的に見ても深刻な日本のジェンダー格差、母の決断に「安易に離婚すればなんて言えない…」

 父親が不倫相手とメールする“証拠”をつかんだ息子が、母親に「パパに彼女がいたらどうする?」と問いかけるシーンが印象的な『マタしてもクロでした』(KADOKAWA刊)。母親は「子どもたちに与えられる教育の機会やクオリティを下げたくない」という理由から、夫の浮気を完全スルーして夫婦生活を継続。それから10年経っても変わらない夫と、頼もしく成長していく2人の子どもたちが描かれている。子どものために離婚をしないという選択の是非をめぐって、ネット上ではさまざまな議論が展開されていた。

「もともと私は子どもの貧困問題に関心があり、取材を重ねてきました。そこでわかったのは、教育とは『子どもの選択肢を広げ、いずれ夢や希望への挑戦権になるサイクルである』ということ。それを与えてあげられないのは、親として違うなと私は判断したんです」(うえみあゆみさん)

 さらにうえみさんは、「人間は完璧ではありませんからね。子どもたちには、不倫を擁護はしないまでも、両親の姿を通して、どうしようもない弱さを持ったのが人間であるという視点を持ってもらえたらと思いました」とも語る。

 パートナーの裏切りに対して、離婚したいと考える人は多い。しかし一方で、金銭面での不安で離婚に踏み切れない人が多いことも事実である。いざ離婚しても、月々の養育費をきちんと支払わないパートナーは少なくない。

 読者からは、「日本がもっと女性の再就職が安易で、賃金が男性と同じ離婚しやすい国で、別れた子どもに対して親が責任取る国ならいいんだけど」という声もあった。

 世界的にみても日本のジェンダー格差は深刻で、女性の社会的地位は153ヵ国中121位(『世界経済フォーラム2021』ジェンダー・ギャップ指数より)。同作からは、女性が生きづらいと言われる厳しい日本の現状もうかがえるようだ。

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