産前産後、いったい何を着れば…? ニーズの無い”マタニティウェア”を打ち破る「働く女性が一生着られる服」への挑戦
2022-12-13 07:30 eltha
何を着ればよいか”洋服難民”になるという声もある、産前・産後。食べづわりでお腹が出るよりも早く肉付きがよくなってしまったり、自分の気に入るマタニティ服がなかったり、産後は体重がなかなか落ちず、身に着ける素材も”洗いやすく肌触りのよいもの”などと限られてくる。赤ちゃんのことを考えると「何を着たらいいんだろう」というのが、ママたちの本音でもあるだろう。
■淡い色、リボン、フリル…固定化された”ママイメージ”からの脱却
「自分が好きなスタイルがなかなか見つからない」「着るのは妊娠期間だけなのに、わざわざ買うのがもったいない」と、近年ではマタニティ服を買わずに乗り切る人も多いという。会社に着て行けるデザインも少なく、「ズボンのフックを締めないまま上の洋服で隠してごまかしていた」という人も。
手持ちの服ではどうしようもなくなってマタニティウェアを探すも、色がピンク系や淡いカラーのものばかりで、リボンやフリルがついたデザイン。持っている服との差も激しくなってしまい、自分に合うマタニティウェアはないのか。“お母さん”のイメージがきっとそういう感じなのだろうと割り切る。そんなモヤモヤを抱いていたことを思い出す人も多いのではないか。
抱っこ紐ブランドBABY&Me(ベビーアンドミー)で商品企画を担当する佐伯知依美さんは、自身の妊娠期間中に百貨店やネットでマタニティ服を探したが、ラブリーなデザインばかりで、なかなか着られるものがなかったと当時を振り返る。
「妊娠前はまだ工夫ができていました。でも産後はガラリと赤ちゃんありきの服を選ぶように変わっていきます。赤ちゃんの肌に触れても大丈夫な素材か、洗濯機で洗えるかも含めて。
私は、とにかく汚してしまうので、何回でも洗って着られる服を着回していましたね。ですから赤ちゃんを連れてちょっと出かけられるようになって、友達と食事したり親戚に会ったりするというときに、とても困ってしまった(笑)。『着られるものがない』『洋服どうしよう』と慌てて洋服を買いに行ったことを覚えています」
服の悩みは、仕事に復帰するときも感じていた。「まだお腹周りのサイズが完璧に戻っていなかったため、これまでのスリムなパンツは穿けなくて、ウエストを開けたまま隠しながらごまかして穿いていたこともあります。保育園に子を送るとき、自転車に乗せて行くんですが、仕事にも行くからちゃんとした格好じゃなきゃいけない。子育てのしやすいちゃんとした格好というのがなかなかなくて。動きやすいパンツがほしいっていうのはすごく感じましたね」。
■大切なのは、出産前も出産後も自分らしくいられること
一過性のニーズで終わっていたマタニティウェア。先述した通り、ママたちの様々な”悩み”も伴うものにもなっていた。この服を産前産後も含めて、ずっと着続けられる服としてユーザーの手にとってもらうことはできないか。佐伯さんをはじめ、ベビーアンドミーでは”産前産後ウェア”として商品企画を続けてきた。
特にパンツ類はウエスト部分の調整が可能となる機能に注目が集まっている。タックスナップ、調整穴がついたベルトによって、産前・産後どの期間においてもストレスなく着用することができ、その後も身に着けられるよう作られている。
商品の幅も広がり、今年10月にはザ・スーツカンパニーが同社に別注するかたちで、仕事服としてビジネスシーンに合わせやすいパンツとスカートを発売している。ウエストのフロント部分にスナップボタンを取り付けることで、お腹の大きさに合わせて3段階で調整ができる仕様に。妊娠中は付属のビットベルトでボタンを隠すことができ、出産後にはタックのように折りたたむことで産前から産後まで兼用 できるビジネスウェアに仕上がっている。
「“出産前も出産後も自分らしくいられるマタニティウェアをつくりたい”というのが当社の作る産前産後ウェアのコンセプトです。カジュアルなものであればオーバーサイズも含めて代用できるものはたくさんありますが、ある程度フォーマルな仕事のシーンでも活用できるようなものとなると、アイテム数が極端に少なくなります。働く女性が産前も産後も、ずっと着られる。そんな魔法のようなウェアを作りたいという思いからできたのがこの商品です。
これからの人生ずっと何があっても着られる安心感がある服というのが、今まであまりなかったと思うんです。だから、年齢も若い方から年配の方でも色んな体型に合わせられるので、本当に一生着られる服という形で見てもらえたら、とてもうれしいなと思います」
≫ビジネスシーンで着用できる産前産後ウェアhttps://www.uktsc.com/cont/snscontents/post126.html?lc=mainbanner
■淡い色、リボン、フリル…固定化された”ママイメージ”からの脱却
「自分が好きなスタイルがなかなか見つからない」「着るのは妊娠期間だけなのに、わざわざ買うのがもったいない」と、近年ではマタニティ服を買わずに乗り切る人も多いという。会社に着て行けるデザインも少なく、「ズボンのフックを締めないまま上の洋服で隠してごまかしていた」という人も。
手持ちの服ではどうしようもなくなってマタニティウェアを探すも、色がピンク系や淡いカラーのものばかりで、リボンやフリルがついたデザイン。持っている服との差も激しくなってしまい、自分に合うマタニティウェアはないのか。“お母さん”のイメージがきっとそういう感じなのだろうと割り切る。そんなモヤモヤを抱いていたことを思い出す人も多いのではないか。
抱っこ紐ブランドBABY&Me(ベビーアンドミー)で商品企画を担当する佐伯知依美さんは、自身の妊娠期間中に百貨店やネットでマタニティ服を探したが、ラブリーなデザインばかりで、なかなか着られるものがなかったと当時を振り返る。
「妊娠前はまだ工夫ができていました。でも産後はガラリと赤ちゃんありきの服を選ぶように変わっていきます。赤ちゃんの肌に触れても大丈夫な素材か、洗濯機で洗えるかも含めて。
私は、とにかく汚してしまうので、何回でも洗って着られる服を着回していましたね。ですから赤ちゃんを連れてちょっと出かけられるようになって、友達と食事したり親戚に会ったりするというときに、とても困ってしまった(笑)。『着られるものがない』『洋服どうしよう』と慌てて洋服を買いに行ったことを覚えています」
服の悩みは、仕事に復帰するときも感じていた。「まだお腹周りのサイズが完璧に戻っていなかったため、これまでのスリムなパンツは穿けなくて、ウエストを開けたまま隠しながらごまかして穿いていたこともあります。保育園に子を送るとき、自転車に乗せて行くんですが、仕事にも行くからちゃんとした格好じゃなきゃいけない。子育てのしやすいちゃんとした格好というのがなかなかなくて。動きやすいパンツがほしいっていうのはすごく感じましたね」。
■大切なのは、出産前も出産後も自分らしくいられること
特にパンツ類はウエスト部分の調整が可能となる機能に注目が集まっている。タックスナップ、調整穴がついたベルトによって、産前・産後どの期間においてもストレスなく着用することができ、その後も身に着けられるよう作られている。
商品の幅も広がり、今年10月にはザ・スーツカンパニーが同社に別注するかたちで、仕事服としてビジネスシーンに合わせやすいパンツとスカートを発売している。ウエストのフロント部分にスナップボタンを取り付けることで、お腹の大きさに合わせて3段階で調整ができる仕様に。妊娠中は付属のビットベルトでボタンを隠すことができ、出産後にはタックのように折りたたむことで産前から産後まで兼用 できるビジネスウェアに仕上がっている。
「“出産前も出産後も自分らしくいられるマタニティウェアをつくりたい”というのが当社の作る産前産後ウェアのコンセプトです。カジュアルなものであればオーバーサイズも含めて代用できるものはたくさんありますが、ある程度フォーマルな仕事のシーンでも活用できるようなものとなると、アイテム数が極端に少なくなります。働く女性が産前も産後も、ずっと着られる。そんな魔法のようなウェアを作りたいという思いからできたのがこの商品です。
これからの人生ずっと何があっても着られる安心感がある服というのが、今まであまりなかったと思うんです。だから、年齢も若い方から年配の方でも色んな体型に合わせられるので、本当に一生着られる服という形で見てもらえたら、とてもうれしいなと思います」
≫ビジネスシーンで着用できる産前産後ウェアhttps://www.uktsc.com/cont/snscontents/post126.html?lc=mainbanner
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