小中学生のプログラミング教育、継続させる”仕掛け”とは?「一つひとつ”細かく考える”作業の基本になる」
2022-10-20 11:00 eltha
開会に際して、株式会社YPスイッチ事業本部 直営運営部部長の山口憲継さんらが挨拶。続いて、子育て住空間コンサルタント・インテリアコーディネーターの今西千登瀬さんが講師を務め、「家づくりに必要なこと」「住みたい!をカタチに」などをテーマにした特別講義が実施された。今西さんは「お気に入りのアイテムを中心に」「大好きな色から」空間を作る考え方を示し、さらに『Playgram(TM)』のオブジェクトから好きなアイテムを選んで発想する方法など、いくつかのヒントを子どもたちに与えた。
「『これって、どうやって作るの?』『(家具を)こういう風に置きたいんだけど、教えて』など、主に操作面での質問が多く、『こういうふうにしたらどう?』とヒントを与えてあげていました。作りたい家のイメージは多分みんなの頭の中にあると思うので、我々はそれをサポートする感じですね」(山口さん)
『Playgram(TM)』はゲームをやるような感覚を意識して作られた教材で、「ここをクリアすると得点が出る」「経験値が溜まるとアイテムと交換できる」など子どもたちに継続して使ってもらうための”仕掛け”がたくさん用意されている。そのため、楽しみながら無理なくプログラミングを学べるようになっている。かなり長時間のイベントとなったが、みんな集中力が途切れることなく、黙々と作業を続けていた。
作業時間を終えて、2名の男子が自分の作品をスライドに映して発表。小学3年生のSくんは「超すごい家」と題し、ゲームなどに登場するお城のようなゴージャスな家を、また小学5年生のHくんはトロピカルなイメージのプールやホテルを見せてくれた。他の小学生が「文字はどうやって入れるんですか?」など積極的に質問し、Sくん、Hくんがテキパキと応える姿も印象的だった。
すべてのプログラムを終え、今西さんは「今後もプログラミングを楽しんできわめて」とメッセージを伝えた。
「将来みんながお仕事をする時に『こういうことをやりたいけど、そのために何をすればいいのか?』と一つひとつ細かく考えていく場面があると思います。プログラミングの作業は、その基本になるんだと、今日みんながプログラミングしているのを見ながら思いました。今後もプログラミングを楽しんで極めていただけたらと思います」
さらに山口さんは「子どもたちの発想に驚かされた」とイベントを振り返った。
「みんな本当に思い思いの作品を作ってくれて…子どもの想像力は素晴らしいと思いました。用意されたフィールドをどう使うかは各々の自由で、たとえばお城みたいなものを作ったり、女の子らしい可愛いお部屋を作ったりと、使い方はいろいろです。中には、家というより街みたいなものを作っている子もいて、すごい発想だな! と驚かされました。
みんなすごく集中して取り組んで、良い作品を作ってくれました。今日のイベントは私たちの想像以上で、とても喜ばしいです。今後も『HALLO 未来チャレンジ プロジェクト』では、たとえば飲食関係など、子どもさんが興味を持ちやすいテーマを選んでやっていきたいと思います」
取材・文/水野幸則